機械翻訳や翻訳ソフトなど、無料で使えるアプリが増えています。昔に比べて性能も上がり、英語の他にも多くの言語に対応するようになりました。
人力による翻訳は不要となるだろうと思われる一方で、翻訳会社は世界中に増え続けています。これはなぜでしょうか?
理由としては、日本語を英文に置き換えるという単純な翻訳だけではなく、専門家によるレベルの高い翻訳への需要が高まり続けているためです。
機械翻訳や翻訳ソフトは、何を言っているのか正確ではなくでも、理解はできるというレベルで充分な場合に適しています。
しかし、学術論文や契約書など専門性が高い内容は機械翻訳では到底訳しきれません。また、用途に応じた翻訳や言い回しの工夫など、人力だからこそ提供できる技術があります。
日々進化する研究分野や将来を担うビジネス分野などにおいて、翻訳会社の需要は今後ますます高まっていくでしょう。
では、翻訳会社に論文の翻訳業務を外注する場合ですが、、翻訳費用はどのくらいかかるものでしょうか?
ネットで翻訳会社を検索すると翻訳会社の名前が溢れるほど出てきます。ただ、その中から翻訳会社を絞るとなるとかなり労力がいることかと思います
しかしあらかじめ、論文翻訳にかかる料金の相場を知っておくことで、適正な価格かどうかを判断もでき、翻訳会社選びがスムーズに行えることでしょう。
翻訳費用の算出方法とは?
論文翻訳にかかる料金の相場を説明する前に、まずは、翻訳の費用とはどのように算出されるのか確認していきましょう。
翻訳会社によって違いはあるものの、多くの場合、翻訳する原稿の文字数(単語数)から料金が算出されます。
例えば、日本語から英語への翻訳の場合、日本語1文字あたり〇円という単価が設定されていますので、文字数(単語数)を掛ければ翻訳料金は算出されます。
また、1文字単位ではなく、100文字単位や200文字単位などで区切っている会社もありますので、料金比較をする際には注意して判断してください。稀に、1ページ単位、原稿用紙(400文字)1枚単位で料金を算出する会社もあります。
翻訳料金の相場としては、日本語から英語翻訳の場合、1文字~20円のようです。
論文翻訳のように専門性が高い翻訳の場合は、上記の相場上限くらいを想定しておくと良いかもしれません。
医学論文の翻訳は、料金相場より高いかについては以下の記事で解説しております。
なお、翻訳会社によっては、翻訳者のレベルに応じて異なる料金プランを設定している会社もあります。
異なる料金プランを持たない会社でも、専門性に応じて単価が上がる場合もあるため、専門性が高い論文などになるとコスト面では高くついてしまうかもしれません。
しかし、ここで翻訳レベルを下げてしまったりするのは良くありません。場合によっては粗悪な翻訳結果を受け取ることとなり、再翻訳でさらに費用がかかるという事態にもなりかねませんので慎重に見極める必要があります。
特に雑誌などへの論文投稿を考えている場合は、高い英文レベルが求められますので注意するようにしましょう。
ネイティブチェックについて
翻訳費用の相場を知るうえで、とても大切なことがあります。それは、「ネイティブチェックの有無」です。
外国語へ翻訳する場合、高品質の翻訳を求めるのであればネイティブチェックは必須です。第三者のチェックを通すことで、より自然な文章となりクオリティが高くなります。
論文の場合は特に品質が求められますし、雑誌投稿の際にネイティブチェック証明書を提出しますので、ネイティブチェックは必ず入れる必要があります。
ネイティブチェックというのは、翻訳料金に含まれている会社と別料金にしている会社の2通りがあります。別料金となる場合のネイティブチェック料金の相場は、大体1文字~10円ほどであるようです。
格安の翻訳会社やリーズナブルなプランを選んだ場合は、ネイティブチェックは含まれずに別料金となることが多いので、翻訳費用を知る際は、ネイティブチェックを含めた料金で比較することが必要です。
お金を払って翻訳を依頼するのですから、粗悪な結果を受け取り費用の無駄としてしまわないように、予算を少し増やしてでも、チェック体制がしっかりしている会社やプランを選ぶことをおすすめします。
ミニマムチャージとは?
もうひとつ気を付けるべきことがあります。それは、「ミニマムチャージ(最低受注額)」の設定についてです。
ミニマムチャージとは、翻訳サービスを依頼する際の最低料金のことで、翻訳会社には、ミニマムチャージ(最低受注額)が設定されていることがあります。
例えば、ミニマムチャージが5,000円と設定されている場合、翻訳対象のテキスト文字数が少なく、文字単価で計算すると5,000円未満となる時の翻訳料金は5,000円となります。
翻訳作業というのは、翻訳者が単独で関わる作業ではなく、ネイティブチェッカーやプルーフリーダーなど人件費も発生します。
文字数が少ない場合でも関わる人数は変わりませんので、通常の翻訳料金で受けてしまうと赤字になってしまうのです。
そのためにも設定されているのがミニマムチャージになります。論文要旨のみの翻訳依頼をする場合などは、このミニマムチャージが適用されることがあるかもしれません。
まとめ
今回は学術論文を翻訳する料金の相場を含む、翻訳費用の相場について紹介しましたが、翻訳の費用にはその他にも、特急料金やレイアウト料金、フォーマット調整料金など、用途に応じて別料金が加算されることもあります。
また、分量が多い場合は、ボリュームディスカウントが効いたり、初めての利用では新規割引があったりなど、割引サービスを有している会社も少なくありません。用途や専門性、その他にもさまざまな状況によって翻訳費用の相場は変動しますのでご注意ください。
繰り返しになりますが、論文翻訳は専門性が高く、品質の高さが求められます。英語として完璧な文章である必要があるのです。
そのため、論文翻訳の実績が高い翻訳会社を選ぶことをお勧めします。そのような会社が抱える翻訳者は、自身で論文執筆経験があったり、論文翻訳の経験が豊富な方が多く、論文翻訳に関する知識も高いので安心して任せることができるでしょう。
翻訳を依頼する際は、費用の安さやスピードのみを重視しすぎることはお勧めできません。
安くて速いから依頼してみたとしても、翻訳ソフトを使ったような不自然な英文が納品されたり、スペルミスや誤訳が多くて使い物にならず、結局は別の会社に依頼しなおすことになり、費用が倍以上かかってしまうという事態が起こり得ります。
翻訳の依頼で失敗しないためには、費用やスピードのみで依頼先を決めるのではなく、品質やフォロー体制など整っているか確認し、サンプル翻訳のサービスを活用するなどして、信頼できる依頼先を見つけてください。
翻訳会社ACNは、ご提供する翻訳はすべてネイティブチェック付きです。翻訳料金にネイティブチェックが含まれています。
ACNは論文翻訳の取り扱い実績が特に豊富で、品質の高さから多くの大学、国立機関から継続的なご依頼をいただいております。
無料トライアルのサービスもご用意していますので、ACNの質を一度ご実感ください!翻訳ご依頼についてお困りごとがありましたら、ぜひACNまでご相談ください。