コラム

論文を海外のジャーナルに投稿するには

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論文を雑誌に投稿するとは?

日本人がノーベル賞を受賞するという誇らしいニュースも毎年のように見聞きします。日本人のノーベル賞受賞者は24人もいるそうです。

そのような膨大な量の研究や実験の成果を発表する場の1つに、論文の雑誌投稿があります。

Science やNatureなど有名なジャーナルをはじめ、世界中にたくさんあります。そして、論文が受理されるまでには多くのステップがあります。

また、インパクトファクターの高い雑誌ほど読者が多いですが、その分競争率も高く、難関です。

受理を目指して進むステップのいくつかを簡単にご紹介します。

 

ターゲットジャーナルを決める

まずターゲットジャーナル(投稿するジャーナル)を決定します。

これは著者が選ぶもので、インパクトファクターや周りの上司や同僚からのアドバイスなどを得て決定されることとなると思います。

今後の手順はそのジャーナルに受理されることを目指して行われますので、慎重にしっかり選ぶ必要があります。

例えば、ScienceやNatureに論文を載せるのは研究者にとっては大きな栄誉となりますが、一流のジャーナルであると審査も厳しく、リジェクトされる割合が高いのが現状です。

また、ジャーナルの選択に有用な他の情報も集めておくと良いと思います。

例えば、一般にインパクトファクターが高いジャーナルほど、審査後の査読員からのコメントはもらえない可能性があるというジャーナルもあります。

 

インパクトファクターとは

インパクトファクター(文献引用影響率)とは、特定のジャーナル(学術雑誌)に掲載された論文が特定の年または期間内にどれくらい頻繁に引用されたかを平均値で示す尺度です。

これはトムソン・ロイターの Journal Citation Reports(JCR)が備えている評価ツールの 1 つです。

このインパクトファクターが高い雑誌ほど読者が多いですが、競争率も高くなり、かなりの難関になります。

 

投稿規定を調査する

ジャーナルが決まったら、次は投稿規定の調査です。

投稿規定では、主に次のようなことが取り決められています。

著者と出版社の権利、投稿できる記事の種類、原稿の体裁、書式に関するルール。投稿規定は、ジャーナルごとに違います。

投稿規定によって執筆方法が大きく変わりますので、原稿を書き始める前に徹底的に読んでおかなければなりません。

また、もし投稿した論文がリジェクト(掲載を拒否されること)されてしまい、ジャーナルを変えて、投稿し直す場合には、必ず新しいジャーナルの投稿規定に合わせて書き直さなければなりません。

規定内容は細かく、ワード数制限や余白の幅、フォントの大きさ、構成など決められていることはすべてクリアしていないと当然ですが受理はされません。

 

ネイティブチェックを受けることは必須!

論文執筆後、英語論文を投稿する場合は、日本語を英語に翻訳するか、英語で執筆された論文を英文校閲(ネイティブチェック)してもらう必要があります。

その場合、専門業者を利用することになりますが、料金だけや納期だけなどで選ぶことなく、作業の質で選ぶことが必要です。

また、投稿先を伝え、投稿規定にしっかり沿っているか、フォーマットを調整してくれるサービスもありますので、それを利用して日々の忙しい業務の中で少しでも投稿作業をスムーズに進めることもできます。

手元に論文が仕上がってくるときにはすぐに投稿できる状態になっているとおもいますので、あとはターゲットジャーナルにオンラインで投稿をすることになります。

 

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