日本を訪れる外国人観光客の数は、昨年より急激に増えており、中でも中国からの観光客は、
春節の2月だけでも36万人が日本を訪れたそうです。
東京にいる方は特に、銀座や新宿など主要都市でよく中国からの旅行者を見かけたのではないでしょうか?
最近では「爆買い」する様子も報道されるなど、
中国人旅行者による旺盛な消費が日本経済を活性化させているようです。
特にビジネスやサービス関係では、
世界進出する上で、英語だけではなく、中国語も必須になりつつあります。
企業案内や製品のホームページを作成する場合も、日本語・中国語・英語の3ヶ国語は対応されることが多くなりました。
次に韓国語も需要がかなり高くなっています。
それに伴い、翻訳の依頼もかなり増えております。
ホームページ、カタログ、登記簿謄本などビジネス関連のものばかりではなく、
卒業証書、戸籍謄本、医療カルテなど移住や結婚に必要な書類の翻訳依頼も増え続けています。
中国語の翻訳を依頼する場合、まず知識として知っておくべきことがあります。
「北京語(マンダリン)に翻訳してください」という依頼を良く受けますが、
「北京語」というのは、話し言葉の名称です。
中国での、いわゆる「標準語」に当たります。
その他広東語、香港語、台湾語などありますが、これは、日本語でいう方言に近いものです。
書き言葉には別の分類があります。
「簡体字」と「繁体字」です。
文書が使われる地域によって、選ぶ必要があります。
「簡体字」は、中国大陸やシンガポール向け
「繁体字」は、台湾や香港向けです。
用途にもよりますが、観光案内などの場合は、簡体字と繁体字を併記することも多くあります。
しかし、パンフレットやカタログの場合は、併記することはあまりなく、
簡体字版と繁体字版を別々に作成することがほとんどです。
そのくらい別の言語として扱われているんですね。
翻訳会社に見積りや料金などをお問い合わせする場合は、
依頼した業者からも間違いなく聞かれるとは思いますので、
事前に、その文書やホームページなどをどの地域のお客様に向けて使用するのか、
具体的にしておく必要があると思います。